ブラックホール
【ぶらっくほーる】
black hole
物体が自分の重力を支える力が弱いと、自分の重力で収縮していく(重力崩壊)。重力崩壊が進行すると、一般相対論的効果で時間が遅れていき、ある時点で時間が止まり、光も停止する。これは、光速がその系からの脱出速度と同じになることを意味し、この物体からは何も放射されなくなり、ブラックホールとなる。例えば中性子星は、重力を中性子の縮退圧で支えている(中性子星)が、質量が太陽の1.4倍を超えると縮退圧でも支えきれなくなり、重力崩壊が起きてブラックホールへと進化する。活動銀河核の中心には太陽質量の100万~10億倍の質量を持つ、超大質量ブラックホールが存在すると考えられる。
| 朝日新聞社 「知恵蔵2009」 JLogosID : 14825971 |