日本語使いさばき辞典 34 対象・種別からみた「音・響き」 [風が鳴る]風音(かぜおと)・風音(かざおと)・風声(ふうせい)・風籟(ふうらい)・風韻(ふういん)・天籟(てんらい)[風が物に触れて鳴る。また、笛の穴から発する]籟(らい)[地上で発する音・ひびき]地籟(ちらい)[人工で出す笛や尺八などの]人籟(じんらい)[天籟(てんらい)・地籟(ちらい)・人籟(じんらい)の三つの籟の総称]三籟(さんらい)[風に当たっていろいろの物が鳴る]万籟(ばんらい)・衆籟(しゅうらい)[秋を感じさせるものさびしい風の]秋声(しゅうせい)・秋(あき)の声(こえ)[松風の]松籟(しょうらい)・松韻(しょういん)[波の音にたとえた松風の]松濤(しょうとう)[山風が樹木に当たってざわざわする]山籟(さんらい)[木の葉が風などで触れて出す]葉音(はおと)[雨や雪の降る音、風の吹く音、落葉の音など]浙瀝(せきれき)[雨の降る]雨音(あまおと)・雨声(うせい)[激しい風や波の]怒号(どごう)[雷の]雷鳴(らいめい)[急に鳴る雷の]霹靂(へきれき)[雷が鳴りひびく]轟轟(ごうごう)・殷殷(いんいん)[地震や火山の噴火などで地盤が揺れるときの]地響(じひび)き・地鳴(じな)り・鳴動(めいどう)[家が鳴りひびく]家鳴(やな)り[山が鳴動する]山鳴(やまな)り[水の流れる。また、物が水の中に落ち込んだとき出る]水音(みずおと)・水声(すいせい)[水が流れ注ぐ]淙淙(そうそう)[川が流れる]川音(かわおと)[川の急な流れの]瀬音(せおと)[滝の]瀑声(ばくせい)[波が寄せたり引いたりするときに起こす]波音(なみおと)・濤声(とうせい)・唸(うな)り[沖から寄せるうねりの]海鳴(かいめい)・海鳴(うみな)り[潮が満ちるとき立つ波のざわめき]潮騒(しおさい)・潮騒(しおざい)[爪をはじいたときに出る。また馬の蹄(ひづめ)や琴の]爪音(つまおと)[歩く]足音(そくおん)・足音(あしおと)・跫音(きょうおん)[人がいる気配、人の歩く足の]人音(ひとおと)[靴の]靴音(くつおと)[人が来る足音がするさま]跫然(きょうぜん)[着物の裾(すそ)などが触れ合う]衣擦(きぬず)れ[鳥が羽を打つ]羽音(はおと)[蚊が多く集まって鳴く]蚊雷(からい)・蚊鳴(かな)り[鳥の鳴く声の高い]高音(たかね)[むちを打つ]鞭声(べんせい)[音楽での高い]高音(たかね)[さえた音楽の]錚錚(そうそう)[楽器の]楽音(がくおん)・物(もの)の音(ね)[金属楽器の]金声(きんせい)[楽器・玉の鳴る音を形容して]CID(19543)CID(19543)(そうそう)[琴や金属の]錚然(そうぜん)[三味線などの]弦声(げんせい)・絃声(げんせい)[撥(ばち)で引き鳴らす]撥音(ばちおと)[茶の湯で湯が沸騰する最適の湯相の]松風(まつかぜ)[刀などで打ち合う]刃音(はおと)・太刀(たち)音(おと)・打打発止(ちょうちょうはっし)[よく鍛えた鉄などのひびき]錚錚(そうそう)[固い物を打ち合う]戛戛(かつかつ)・鏗鏗(こうこう)[寺の鐘が鳴りひびく]鯨音(げいおん)・鐘声(しょうせい)・鏗鏗(こうこう)[矢が風を切って飛ぶ]矢音(やおと)・羽音(はおと)[弓を射る]弓音(ゆみおと)[矢を放ったとき弦が鳴る]弦音(つるおと)・鞆音(ともね)[爆発したときの音。また、飛行機の]爆音(ばくおん)[鉄砲・大砲の弾を打ち出す]筒音(つつおと)[大砲を撃ったときに出る]砲声(ほうせい)[銃を撃ったときに出る]銃声(じゅうせい)[合図に撃った大砲などの]号音(ごうおん)・号砲(ごうほう)[サイレン・汽笛などの]吹鳴(すいめい)[重い物が落ちたり通過したりするとき大地が揺れる]地響(じひび)き[地ひびきをたてる]轟轟(ごうごう)[船をこぐ楫(かじ)の]楫音(かじおと)[艪(ろ)をこぐ]艪声(ろせい)・櫓声(ろせい)[CID(7744)で物を叩いたときに出る]CID(7744)音(つちおと)[心臓が脈打つ]心音(しんおん)[心音のひびき]鼓動(こどう) あすとろ出版「日本語使いさばき辞典」JLogosID : 4381092