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「言う」に関する故事・成語・ことわざ


[悪口雑言(あっこうぞうごん)]ひどい言葉で悪口を言うこと。「雑言」は「ぞうげん」とも読む。
[言(い)いたい事(こと)は明日(あす)言(い)え]思ったときにすぐに言わずに、時間をおいてよく考えたうえで言えば、悔やむこともないという教え。
[言(い)うは易(やす)く行(おこな)うは難(かた)し]言うだけならやさしいが、それをいざ実行するのはなかなか難しいことだという教え。出典は『塩鉄論』。
[一言居士(いちげんこじ)]何事にも、ひとこと自分の意見を言わないと気がすまない人。
[一口両舌(いっこうりょうぜつ)]その場その場で言うことが違うこと。
[言(い)わぬが花(はな)]口に出して言わない方が、当たりさわりがなくて好都合である。《類》「言(い)わぬは言(い)うに勝(まさ)る」
[言(い)わねば腹脹(はらふく)る]言いたいことを言わずに我慢していると、不満はたまる一方である。《類》「物言(ものい)わねば腹脹(はらふく)る」「思(おも)う事言(ことい)わねば腹脹(はらふく)る」
[顧(かえり)みて他(た)を言(い)う]斉の宣王が孟子の問いに答えられず、左右の臣下を見て他のことを言ったという故事から、返答に困ったときに、関係のないことを言って話をそらし、ごまかすこと。出典は『孟子(もうし)』。
[口先三寸(くちさきさんずん)]口先だけでその場しのぎのことを言うこと
[言文一致(げんぶんいっち)](⇒「文章(ぶんしょう)」465ページ
[針小棒大(しんしょうぼうだい)]小さなことを大げさに言い立てること。
[大言壮語(たいげんそうご)](⇒「言葉(ことば)」219ページ
[多言(たげん)は一黙(いちもく)に如(し)かず]多くを話しても、しばらく黙っている者にはかなわないの意で、多弁よりも沈黙の方が、時として勝ることがあるということ。《類》「沈黙(ちんもく)は金雄弁(きんゆうべん)は銀(ぎん)」
[多言(たげん)は身(み)を害(がい)す]口数が多い人は余計なことも言ってしまい、他人に迷惑などをかけて、自分の信用を落としてしまうこともあるという戒め。
[罵詈雑言(ばりぞうごん)]口をきわめて人をののしること。《類》「罵詈讒謗(ばりざんぼう)」
[目(め)は口(くち)ほどに物(もの)を言(い)う]目は、口で伝えるのと同じくらいに、自分の気持ち相手に伝えることができるというたとえ。
[物言(ものい)えば唇寒(くちびるさむ)し秋(あき)の風(かぜ)]芭蕉の句で、人の短所を言ったり得意げに自慢したりした後は、不快な気持ちになったり災いを招いたりするものだということ。
[物(もの)も言(い)いようで角(かど)が立(た)つ]何でもないことでも、話し方次第で相手の感情を害することがあるので、気をつけなくてはならないという教え。《類》「口(くち)は禍(わざわい)の門(かど)」




あすとろ出版
「日本語使いさばき辞典」
JLogosID : 4382017