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「書物」に関する故事・成語・ことわざ


[韋編三絶(いへんさんぜつ)](⇒「熱心(ねっしん)」395ページ
[学(がく)の前(まえ)に書来(しょき)たる]学びたいという気持ちがあれば、書物は自然に自分の手に入るということ。転じて、何かをやり遂げたいという意志があれば必要なものは自然に手に入るということ。《類》「学(まな)ぶ門(かど)には書来(ふみき)たる」
[壁(かべ)を穿(うが)ちて書(しょ)を読(よ)む]壁に穴をあけて明かりを入れ読書するということ。貧苦の中で勉学に励むことをいう。《類》「壁(かべ)を穿(うが)って光(ひかり)を引(ひ)く」「蛍(ほたる)の光窓(ひかりまど)の雪(ゆき)」
[汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)]車に積んで動かせば牛も汗をかき、積み上げれば家の棟木(むなぎ)にまでとどくということで、蔵書が非常に多いさまをいう。
[尽(ことごと)く書(しょ)を信(しん)ずれば則(すなわ)ち書(しょ)なきに如(し)かず]どんなに立派な書物でもすべてが真実で、また完璧なものとも限らない。だから書物を読むときはそれを批判し見通せる力を養うことが大切だということ。出典は『孟子(もうし)』。
[三日書(さんじつしょ)を読(よ)まざれば語言味(ごげんあじ)なし]三日間読書をしなければ使う言葉にも味わいがなくなってしまうということ。書物を読むことの大切さをいう。出典は『世説新語』。
[書(しょ)を校(こう)するは塵(ちり)を掃(はら)うが如(ごと)し]書物の校合(きょうごう)は、そのたびごとに誤りが見つかるだろうが、塵を払っても払い尽くせないように完全を期することはむずかしいということ。出典は『夢渓筆談(むけいひつだん)』。
[読書三到(どくしょさんとう)](⇒「よむ」519ページ
[読書三昧(どくしょざんまい)](⇒「よむ」519ページ
[読書尚友(どくしょしょうゆう)](⇒「友人(ゆうじん)・知人(ちじん)」503ページ
[読書百遍義自(どくしょひゃっぺんぎおの)ずから見(あらわ)る](⇒「よむ」519ページ
[虎(とら)の巻(まき)]兵法の秘伝、芸道の奥義(おうぎ)を述べた書物。転じて、教科書の内容を解説した参考書をいう。《類》「あんちょこ」
[焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)]秦の始皇帝が行った言論統制政策で、主に儒家の経典を集めて焼き、多くの儒者を穴埋めにして殺したこと。言論・思想・学問などを弾圧することに使う。出典は『史記』。
[洛陽(らくよう)の紙価(しか)を高(たか)める]書物の評判がよく、盛んに売れることのたとえ。中国の晋の時代に左思(さし)が『三都賦(さんとのふ)』を著したとき、これが評判となって洛陽の人びとが争ってそれを書き写したため、紙の値段が上がったという故事による。出典は『晋書(しんじょ)』。




あすとろ出版
「日本語使いさばき辞典」
JLogosID : 4382089