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「楽しい・楽しむ」に関する故事・成語・ことわざ


[益者三楽(えきしゃさんごう)]人には有益な三種類の楽しみがあるということ。礼儀と音楽を折り目正しく行い、人の行為の立派さをたたえ、賢い友と多く交わることの三つをいう。出典は『論語』。
[関雎(かんしょ)の楽(たの)しみ](⇒「夫婦(ふうふ)」454ページ
[橘中(きっちゅう)の楽(たの)しみ]囲碁をうつ楽しみ
[喜怒哀楽(きどあいらく)](⇒「よろこぶ・よろこび」522ページ
[曲肱(きょっこう)の楽(たの)しみ]清貧に甘んじて道を求める楽しみはそんな中にあるということ。「曲肱」は肱(ひじ)を曲げて枕にするということで、貧しく生活が簡素な意。出典は『論語』。
[君子(くんし)に三楽(さんらく)あり]君子のもつ三つの楽しみのこと。父母が健在で兄弟も無事なこと、天や人に恥じる後ろめたい点のないこと、天下の英才を集めて教育することの三つ。出典は『孟子(もうし)』。
[壺中(こちゅう)の天(てん)]酒を飲んで世を忘れる楽しみ別世界別天地の意。出典は『後漢書(ごかんじょ)』。
[鼓腹撃壌(こふくげきじょう)]腹鼓(はらつづみ)を打ち、大地を叩いて歌うこと。太平を楽しむさまをいう。出典は『十八史略』。
[寂滅為楽(じゃくめついらく)]生死の苦に対して、寂滅が本当の楽しみとする意。「寂滅」は煩悩の世界から脱した悟りの境地。死を意味する
[先憂後楽(せんゆうこうらく)]一般の人より先に世の安危を心配し、自分の楽しみは後にすること。為政者心構えとされる。
[楽(たの)しみ尽(つ)きて哀(かな)しみ来(きた)る]楽しみが絶頂に達した後には、悲哀の気持ちが生じるということで、楽しみはいつまでも続かないということ。出典は『長恨歌伝(ちょうごんかでん)』。
[楽(たの)しみに女(おんな)なし男(おとこ)なし]楽しみを享受することにおいては、女性も男性も同じであるということ。
[楽(たの)しみは苦(くる)しみの種(たね)]楽しいことにふけったあとには、とかく苦しいことが起こるものだということ。《類》「楽(らく)は苦(く)の種(たね)、苦(く)は楽(らく)の種(たね)」
[富貴(ふうき)にして苦(く)あり、貧賤(ひんせん)にして楽(たの)しみあり]身分の高い金持ちにも苦しみがあり、身分の低い貧しい人にも楽しみがある。身分や金のあるなしで喜びや悲しみ振り分けられるのではないという教え。
[楽(らく)あれば苦(く)あり]楽すれば、そのあとで苦しむことになる。世の中は、そんなに楽しいことばかりではないということ。
[和気藹藹(わきあいあい)]なごやかで楽しさが満ちあふれたさま。《類》「和気藹然(わきあいぜん)」「和気洋洋(わきようよう)」




あすとろ出版
「日本語使いさばき辞典」
JLogosID : 4382121