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「みる」に関する故事・成語・ことわざ


[鼬(いたち)の目陰(まかげ)]手を目の上にかざして見る。
[右顧左眄(うこさべん)](⇒「判断(はんだん)」443ページ
[眼光炯炯(がんこうけいけい)]目が輝き、鋭く光るさま。物を見抜く力がすぐれていることにも使う。
[眼高手低(がんこうしゅてい)]物を見る目は肥えているが、物を作り出す腕は下手なこと。
[拱手傍観(きょうしゅぼうかん)]そばで手をこまぬいて見ているだけで、何もしないさま。「拱手」は「こうしゅ」とも読む。《類》「袖手傍観(しゅうしゅぼうかん)」
[心焉(こころここ)に在(あ)らざれば視(み)れども見(み)えず]視線を向けていても、心が他のことにとらわれていては何も見えない精神を集中して事に当たれという戒め。
[人(ひと)は見(み)かけによらぬもの]人の性格や能力は外見だけでは判断できないものであるということ。
[百聞(ひゃくぶん)は一見(いっけん)に如(し)かず]人から百回話を聞くよりも、自分で実際に一度見る方が確かであるということ。
[洞ヶ峠(ほらがとうげ)を決(き)め込(こ)む]どちらか有利な方につこうと、形勢を見ている態度のたとえ。「洞ヶ峠」は京都と大阪の境にある峠で、羽柴秀吉明智光秀が山崎で対戦したとき、筒井順慶がここで戦況の有利な方に味方しようとようすを見ていたという伝説による。
[見(み)ざる聞(き)かざる言(い)わざる]人の欠点や過失は、見ない聞かない言わないというのが暮らしの知恵であるという戒め。目・耳・口を両手でふさいだ三匹の猿を「三猿」といい、「…ない」の「…ざる」と「猿」とをかけたもの。
[見(み)ぬが花(はな)]何事も心の中で想像しているうちはいいが、現実に見てしまうと落胆することが多いということ。
[見(み)ぬもの清(きよ)し]見てしまえば汚いものでも、見ないうちは平気でいられるものだということ。
[見(み)るは法楽(ほうらく)]美しいものを見るのは楽しく、心がなごむものだ。また、見るだけならただだということ。「法楽」とは、神仏を慰めるための音楽。転じて慰み・楽しみのこと。




あすとろ出版
「日本語使いさばき辞典」
JLogosID : 4382176