全訳古語辞典 さ行 さ 21 候はんずらん【さうらは-んず-らん】 さうらは-んず-らん【候はんずらん】(ソウラワ―)((動詞または補助動詞「さうらふ」の未然形+推量の助動詞「んず(むず)」の終止形+推量の助動詞「らん(らむ)」))(「あらんずらん」の丁寧語)[1]〔「さうらふ」が動詞の場合〕ありましょう。ございましょう。[例]「世しづまり候ひなば、勅撰の御沙汰さうらはんずらむ」〈平家・七・忠度都落〉[訳]「世の中が静まりましたら、勅撰のご命令がございましょう」[2]〔「さうらふ」が補助動詞の場合〕…ましょう。…でございましょう。[例]「上の空にやおぼしめされさうらはんずらん」〈平家・六・小督〉[訳]「いいかげんだとお思いになりましょうか」 東京書籍「全訳古語辞典」JLogosID : 5083525