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虚実皮膜
【きょじつひまく】


【意味】芸というものは、虚と実とを隔てる皮膜にある。芸術は虚構と事実との間の微妙な境界に成立するということ。
【用例】●近松門左衛門は芸とは虚と実の微妙な接点を演じるものだと説いたが、現在はこの虚実皮膜の論に反して、完全なフィクションを楽しむ演劇もある。芸の世界とは無縁のものだが、国会の証人喚問で証言の虚実皮膜の微妙な発言には、近松門左衛門が今いたら感心しただろう。
【出典】穂積以貫『難波土産』
【注意】「皮膜」は「ひにく」とも読む。
【参考】江戸時代の浄瑠璃作者、近松門左衛門の言葉として、『難波土産』には「芸といふものは、実と虚の皮膜の間にあるものなり」とある。




あすとろ出版
「四字熟語の辞典」
JLogosID : 5560287