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鶏鳴狗盗
【けいめいくとう】


【意味】鶏の鳴き真似をして人をだましたり、犬のように物を盗んだりする卑しい人間。また、くだらない技能でも役に立つことがあるということ。
【用例】●いくら困ったからといっても、老人を口先でだまして金品を巻き上げるとは、鶏鳴狗盗にも劣る人間だ。学力を問わず一芸に秀でた者を入学させる大学が増えているとのことだが、まさか鶏鳴狗盗の徒までというのではあるまい。
【出典】『史記』孟嘗君伝
【故事】斉の孟嘗君が秦の昭王に捕らえられた時、連れてきた食客の中の犬の真似が上手な盗人に高貴な皮衣を盗み出させ、王の寵姫に贈って釈放された。函谷関まで逃れたが、鶏が鳴かなければ開門しない決まりだったので、鶏の鳴き真似の上手な男に真似をさせたところ、辺りの鶏が鳴き出し門が開かれたので脱出することができた。




あすとろ出版
「四字熟語の辞典」
JLogosID : 5560338