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貝沢野
【かいざわの】


和賀郡沢内村の北部にある原野。沢内街道が雫石(しずくいし)盆地から山伏峠を越えて沢内盆地に入って最初の集落貝沢の西方一帯で,和賀連峰から流れ出た大荒沢川が形成した扇状地が緩やかな傾斜をなす,標高400~500mの高冷地にある。ワラビ・シダ類や芝が生えるだけの荒地であったが,満蒙開拓義勇軍として訓練を受けていた青年が,第2次大戦後入植し開拓が始まった。この開拓地を貝沢開拓と呼んでいたが後に貝沢野と称するようになった。したがって貝沢野は開拓による新集落の呼称でもある。現在貝沢野では酪農と高冷地の自然条件を生かした遅出しのレタス・イチゴなど高原野菜の生産が盛んである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7014059