滝?
【たき】

旧国名:下野

那珂川中流右岸，同川の支流江川の下流両岸段丘上に位置する。地名は，地内を流れる江川が高さ約20mの滝になっていたことによる（那須郡誌）。天正13年と推定される極月８日の那須資晴書状に「於滝寺今晩為千本追討，福原・大関・大田原兄弟三人申付候，猶又貴殿後詰可被致候」と見え，地内の滝寺で那須資晴が福原・大関・大田原三兄弟や興野尾張らと謀り，千本氏を殺害している（平沼伊兵衛氏所蔵文書／県史中世３）。延暦年間坂上田村麻呂の創建と伝えられる滝尾山正眼院太平寺があり，本尊千手観音立像（身丈2.30m一木彫，鎌倉様式以前）および天蓋は県文化財である（烏山町の文化財）。
【滝村(近世)】　江戸期～明治12年の村名。
【滝(近代)】　明治32年～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7042535