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勝之村(中世)


戦国期に見える村名耶麻【やま】郡のうち塔寺長帳享禄2年条に「同六月すくれの観音堂やけ申候」とあるのが初見で,観音堂は永禄元年に蘆名盛興が再建した(新編会津)永禄7年在銘の勝福鐘銘(県史7)には「奥州会津耶麻郡勝之村……大旦那平盛興並隠居盛氏」とあり,蘆名盛氏・盛興父子が現生安穏後生善所を祈願して銅鐘を寄進しているまた塔寺長帳文亀元年条には,12月16日に常代・すくれ・三はし・小あらい氏などの耶麻郡北方【きたかた】地方の在地領主たちが蘆名盛高にそむいたが,盛高に誅せられたとある会津地方北部,現在の喜多方市関柴町西勝【さいかち】・三津井のあたりに比定される




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7268309