100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

大矢原郷(中世)


南北朝期~室町期に見える郷名三河国額田【ぬかた】郡のうち乙川は大矢川ともいうので,この流域の平地部にあった郷と考えられる永和4年10月23日の高階光春打渡状に「三河国額田郡内大矢原郷〈除別給〉事」とあり(広島大学所蔵猪熊文書),施行状の旨に任せて進士太郎左衛門入道代に打渡されている(進士文書/広島大学所蔵猪熊文書)進士氏は室町幕府の五番奉公衆当郷はのち進士氏の手から離れたが,宝徳3年12月26日管領畠山持国下知状により,進士国行に返付された(小川文書/岡崎市史6)乙川流域の現在の岡崎市大平町・美合町・岡町辺りに比定される




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7355452