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駅家郷(古代)


平安期に見える郷名「和名抄」摂津国豊島【てしま】郡八郷の1つ高山寺本に当郷名は見えないが,駅が置かれたことによって発達した郷と考えられる「延喜式」巻28の諸国駅伝馬の条に「摂津国駅〈草野,須磨各十三疋……〉」と見えるなお,「和名抄」高山寺本駅名には,畿内駅として「草部〈須々木〉」とあるまた,承平年間頃から藤原純友が官物を略奪するなど反乱を起こしており,天慶2年12月26日には,「摂津国須岐駅」において,備前介・藤原子高が純友軍に囲まれて合戦になっている(日本紀略)純友追討記が「扶桑略記」同3年11月21日条に収められているが,同書には「莬原郡須岐駅」とある郷域は,現在の箕面【みのお】市の東坊島【ひがしぼうしま】・西坊島・如意谷【によいだに】・石丸・外院・芝などの付近一帯に比定される(箕面市史)当郷は,中世における萱野【かやの】郷に継承される




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「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7381642