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川島県(古代)


奈良期に見える県名備中国のうち応神天皇が吉備に行幸した時,葉田の葦守宮で吉備臣の祖,御友別の一族が食膳に奉仕したことを喜び,天皇は吉備国を割いて一族に分封したとあり,下道臣の始祖稲速別には「川島県」を与えたと伝えられる(日本書紀応神22年9月庚寅条)なお,仁徳朝には笠臣の祖県守が「吉備中国川島河」の川股で大蛇を退治する話が見える(同前仁徳67年是歳条)「備中誌」によれば,川島河は現在の高梁【たかはし】川とされ,県は現在の倉敷市玉島地区に比定される




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7415956