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枚岡郷(古代)


平安期に見える郷名「和名抄」河内国讃良【ささら】郡五郷の1つ高山寺本は「牧岡」と記す東急本の訓は「比良乎加」樟葉【くずは】・交野【かたの】・星田から中河内へ至る中間地「続日本後紀」承和10年6月8日条に「河内国河内郡従二位勲三等平岡大神社神主等永預把笏」と見える枚岡神社(現東大阪市)は,「延喜式」神名帳にも見え,「地名辞書」では同社号を当地名の移ったものと推定している「延喜式」祝詞の春日祭条に「枚岡坐天之子八根命」と見え,「三代実録」貞観元年正月27日条によると,京畿七道の諸神に進階・新叙がなされており,「河内国従一位勲三等枚岡天児屋根命」が正一位に進められている「本朝世紀」正暦5年4月27日条には「天帯姫命廟坐河内国枚岡」と見えるほかに当郷内には「延喜式」神名帳に見える津鉾神社があるなお,「新撰姓氏録」河内国神別に「平岡連津速魂命十四世孫鯛身臣之後也」と見え,当郷を本貫とする平岡氏が居住していたと推定され,のちに同氏は当郷から河内郡平岡に移住している現在の四條畷【しじようなわて】市砂および寝屋川市国守町・打上付近まで含まれたものと思われる(地名辞書)




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7617068