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CDO(Collateralized Debt Obligation)
【しーでぃーおー】


CDO/Collateralized Debt Obligation

金銭債権を裏付け資産として発行された証券化商品(債務担保証券)。ABSの一類型に当たる。通常あまりMBSは含まないとされるが、裏付け資産になる債権は多様であり、別のCDOを裏付け債権として保有する場合すらある。
CDOの一つの特徴はトランチングである。これは、一つのパッケージをリスクとリターンのレベルによりいくつかのクラスに分けるものである。簡単な区分では、一番安全なシニア(配当率は低いが、配当と元本の支払い順位が最上位で安全)、中間に位置するメザニン(配当はやや高めであるが、配当と元本支払いは、シニアの次の順位)、とエクイティ(先の二者に所定の支払いが終わったら残りを受け取れる。何らかの超過収益があれば高収益となり、欠損が発生した場合には真っ先に直撃を受ける)の三つに分けられる。
組成する金融機関などには、融資そのものとは異なり組成・管理手数料が無リスクで入るため、組成ビジネスが隆盛となった。
投資家の観点では、配当は国債などの安全資産より高めであり、格付会社も高い格付を付与したため、サブプライム問題の表面化以前には安全で有利な運用商品として人気を集めた。
同問題の表面化後は、格付の大規模・急速な引き下げなどで信用を失い価格が暴落、金融機関をはじめとする投資家の収益に大打撃を与えた。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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