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円キャリートレード
【えんきゃりーとれーど】


一般に「キャリートレード」とは、低金利通貨を調達し、高金利通貨で運用することを指す。円キャリートレードは低金利通貨である円に着目し、これを調達して他の高金利通貨で運用することである。
2000年代には日銀のゼロ金利政策などにより円キャリートレードが活発になったとされた。この場合、調達した円を外貨に転換(=円売り・外貨買い)して外貨投資を行うため円に対しては円安圧力がかかることになる。一方、投資の終了・解消時には外貨売り・円買いの円転圧力がかかるため円高が進行することになる。サブプライムローン問題やその他の金融問題の深刻化に伴い日本から見た海外投資の引き揚げが進行し、円キャリートレードの解消が指摘されるとともに急激な円高が進行した。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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