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オプション取引
【おぷしょんとりひき】


あるもの(原資産)について、将来のある時点で決められた価格(ストライクプライス)で売買するかどうか選択できる権利を取引すること。通貨取引でのオプションがよく聞かれるが、穀物その他の商品でもオプション取引が行われている。
原資産を「買う権利」のことをコール(オプション)と言い、「売る権利」のことをプット(オプション)という。権利を行使できるタイミングには、ある特定期日のみのもの(ヨーロピアン)と、ある期日までの期間中はいつでも行使できるもの(アメリカン)の2種類がある。コール・プットの各々について、買い手と売り手が存在し、延べで以下の4通りの関係者が存在することとなる。
・コールの買い手:将来のある時点(ないしそれまでの期間)において、ストライクプライスで原資産を購入できる(しなくてもよい)
・コールの売り手:コールの買い手の要求に応じ原資産を売却する義務がある
・プットの買い手:将来のある時点(ないしそれまでの期間)において、ストライクプライスで原資産を売却できる(しなくてもよい)
・プットの売り手:プットの買い手の要求に応じ原資産を購入する義務がある
これだけであれば、いずれも買い手が有利に見えるが、買い手はこの権利の対価としてプレミアムを支払う必要がある。したがって、予想通り原資産が値上がり(値下がり)すれば、割安(割高)な価格で買付け(売付け)できるので収益機会があるが、予想が外れるとプレミアムを支払って、その分損をしたままで終わることになる。逆に、売り手の方は、プレミアムの収入を享受できることになるが、不利な取引を引き受けるリスクを負うことになる。




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「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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