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共同債権買取機構(CCPC:Cooperative Credit Purchasing Company)
【きょうどうさいけんかいとりきこう;しーしーぴーしー】


CCPC:Cooperative Credit Purchasing Company

1993年から2004年まで存在した、金融機関からの不良債権買取機関。1990年のバブルの崩壊で深刻化していた不良債権問題の解決を目指して、1992年の秋に構想が発表され、各種銀行・信用金庫、生損保等の金融機関160社余りの共同出資を得て1993年の1月に設立された。
当時は資産価格の下落が続く中、担保価値の大幅な減少と、また実際に処分しようにも買い手がいない、ないし大幅に買い叩かれるといった問題があった。しかし、本機構の設立により、金融機関にとっては機構内の価格判定委員会によって算出された中立的な価格による売却が可能となった。
また、この価格は一般にも公表されたため、取引が低迷し価格が見えにくかった不動産市場において、指標を示すことにもなった。
1998年に当初の買取終了期限を迎えたが、不良債権問題が継続していたため、同年秋から買取業務を再開し、2001年3月に買い取りを終了した。また、2004年には存続期限の10年を迎え、またRCC(整理回収機構)等の別のスキームも整備されてきたことから、清算されている。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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