100辞書・辞典一括検索

JLogos

41

金利上昇リスク
【きんりじょうしょうりすく】


金利が上昇することで引き起こされる様々なリスクのこと。金利が上昇すると、変動金利で借り入れを行っている主体は、支払利息の増加に直面する。現状、固定金利の場合でも、新規・借り換えに際しては借入金利が上昇する。また、債券を保有している主体は、市場金利の上昇に連動してその債券の利回りが上昇(価格は低下)することにより、評価損益ないし売却損益が悪化するなどのリスクのこと。
不動産投資では、金利が上昇していけば利払い負担が増え、賃料収入に変化がなければ収益性を悪化させるが、その影響はLTVが高ければ高いほど大きくなる。このように、金利負担が増えて不動産からの収益を圧迫する金利上昇リスクを回避する方法として固定金利によるローンが考えられるが、金利の先高感がある環境では、固定金利変動金利より高いため、その分、投資の収益性は最初から悪くなる点に留意が必要である。




(c)2011 Mitsubishi UFJ Trust and Banking Corporation
日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
JLogosID : 8524255