ストラクチャード・ファイナンス（仕組み金融）
【すとらくちゃーどふぁいなんす;しくみきんゆう】

厳密な定義はないとされるが、実態的には様々な金融商品や証券化・流動化などの取引手法を組み合わせ、既存の金融商品にはないリスクやキャッシュフローを発生する商品を組み上げる手法をいう。
既存の金融商品としては、株式・債券・CDその他様々なものがあるが、リスク・リターンなどの面で個々の企業・投資家にとって必ずしも投資ニーズにぴったりのものがあるとは限らない。このような固有のニーズに対応するために既存の資産をプール化したり、またそれを区分（トランチング）して、リスク・リターンのバランスや投資期限を変化させるなどして、投資家のニーズに応えられる商品を作りだすもの。そのため、実際の組成手法は往々にして複雑化する。
ストラクチャード・ファイナンスはかなり広い概念であり、プロジェクト・ファイナンスのようなものから、ABSやMBS、CDOその他いくつもの手法が含まれる。

(c)2011　Mitsubishi UFJ Trust and Banking Corporation

日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典　不動産ビジネス」 JLogosID : 8524281