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土地神話
【とちしんわ】


1945年の終戦から1990年代初めのバブルの崩壊まで、地価は若干の下落局面があったものの、全体としてみれば長期にわたり大幅に右肩上がりを続けた。そのため「土地は必ず値上がりする」「不動産は最も有利な資産である」という考えが定着した。このような考えを「土地神話」と呼ぶ。
土地を何年か保有していれば土地売却で大きなキャピタルゲインが得られたため、不動産事業のリスク認識・評価が多少甘くても大きな失敗はしないで済んだ。不動産業以外の企業も土地を保有することで、インフレヘッジになり、含み益を得ることができ、信用力も増し、その含み益を担保に銀行からの資金調達も容易に拡大できると考え、保有不動産を拡大する戦略をとる傾向にあった。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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