100辞書・辞典一括検索

JLogos

30

開発型証券化
【かいはつがたしょうけんか】


不動産の開発資金の調達を目的とした証券化。不動産の開発事業を行うSPCが開発される不動産の将来の期待収益を原資とする証券の発行や金融機関からの借入などによって資金を調達し、開発後に対象不動産を運営して賃料収入や売却代金を投資家への配当や金融機関への元利金支払いを行うという流れになる。
現存しない建物を投資対象とするため、既存の土地建物への投資よりリスクが高く、そのリスクの中身についても開発事業の進行段階に応じて変化し、一般の投資家には想定しにくいものになることが少なくない。また、一般的な不動産証券化より期間が短くならざるを得ないため、1年当たりの証券化コストは高くなりがちで、投資家は高いリターンを要求するのが通常である。




(c)2011 Mitsubishi UFJ Trust and Banking Corporation
日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
JLogosID : 8524361