ASBJ（企業会計基準委員会）
【えーえすびーじぇー;きぎょうかいけいきじゅんいいんかい】

ASBJ

2001年7月に発足した民間の会計基準設定機関。ASBJにより制定された会計基準は、一般に公正妥当と認められた企業会計の基準として扱われることとなる。ASBJの主な役割は、国内の企業会計基準の調査研究・開発と、国際的な会計基準の開発への貢献である。日本の企業会計基準は企業会計原則を中心として、論点ごとにまとめられた多数の文書により構成されている。過去、日本の会計基準は旧大蔵省の諮問機関である企業会計審議会により制定されてきた。しかし、国際的調和の観点から、諸外国と同様に民間による会計基準の設定を望む声が強くなり、ASBJに移行することとなった。
現在、ASBJは、国際財務報告基準（IFRS）を作成している国際会計基準審議会（IASB）を軸に、米国財務会計基準審議会（FASB）など、各国の会計基準設定主体と連携し、国内会計基準の国際的な統合化を進めている。IASBとの間で2007年8月に国内会計基準とIFRSとのコンバージェンス（収斂）を加速化することを内容とする「東京合意」を締結以降、ASBJでは国内会計基準とIFRSとの間に存在する差異についての解消作業が行われている。

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日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典　不動産ビジネス」 JLogosID : 8524446