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オフィス戦略
【おふぃすせんりゃく】


企業がその成長の過程で、オフィスを、どこに、どのような形態で、どの程度の規模とするかの企画立案することを「オフィス戦略」という。オフィス戦略として検討する事項としては主に次の3点が挙げられる。
①保有するか、賃借するかという企業のバランスシートの問題。一時はセール&リースバックや単純売却によりオフバランス化がさかんに行われたが、会計制度の変更や不動産価格の変動により、昨今では保有を選択する企業もでてきている。
②企業戦略としての立地の見直しや分散しているオフィスの集約化などの問題。M&Aなどで事業単位の変動がおき、人員・空間の見直しを反映した動きが活発となっていることから、かつてのリストラ策としてのコスト削減中心の戦略とは異なった動きとなっている。
③取引先との関係やそこで働く人々の創造性や生産性を重視した環境空間という視点。昨今は、オフィスは執務をするための固定された場所という観点から、人がより高い価値を創造するために臨機応変に対応できる空間として捉え直されている。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」
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