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エディプスコンプレックス【エディプスコンプレックス】
男の子が母親を慕い、父親を憎む
[最終更新日:2006-12-11/JLogosid:704899570]
関連項目:
ワンステップ ワンタッチ ワンダン
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![]() | エディプスコンプレックス 異性の親への愛着と同性の親への敵意,敵意が知られて処罰される不安などを要素とする考え方で,フロイトの精神分析のひとつの頂点.男の子の成長に関するものを限定してエディプスコンプレックスと呼び,女の子の場合にはエレクトラコンプレックスと呼ぶ場合がある.フロイトによれば男根期に男の子は母が大好きで結婚したいと思う.さらには相姦を願望する.しかし父がいるからかなえられない.父に嫉妬し,その死を願う.そのまま母と仲良くしていると母は「おちんちんちょん切っちゃうわよ」などといって脅かす(去勢恐怖).もう父と争っても勝てないのだとあきらめて,敵意を抑圧し父と同一化する戦略をとる.潜伏期の始まりに抑圧は完了する.以上のような過程がうまく進行しないで,未解決のまま持ち越してしまうと,神経症の原因となるという考え方である.フロイトのこの考え方に対する現代の精神医学者の態度は様々である.万能薬のように大切にする人はもういない.エディプス王神話の概略を紹介しよう.テーバイの王ライウスは,「これから産まれてくる子はお前を殺すだろう」という神託を受ける.女王ヨカスタが男子を産んだとき,王は乳児を山麓に捨てて,死ぬにまかせるように命じた.羊飼いは乳児を発見して,ポリバス王に届け,王は子供を養子にした.歩けないようにアキレス腱を切断されていたため,足が腫れていた.そこでエディプス(Oedipus)と名付けられた.Oediはedemaであり,腫れているの意,Pusは足のことである.青年となったエディプスはコリントを後にして旅に出る.たまたま十字路でライウスと出会い,道を譲れ譲らないで喧嘩となり,実の父であるライウスを殺害してしまう.次にエディプスはスフィンクスの所にやってきた.スフィンクスは旅人に謎を出し,解けない場合には殺していた.「朝は四つ足,昼には二本足,夜には三本足,これは何か.」この謎を「人」と見事に解いたところ,スフィンクスは屈辱から飛び降り自殺をした.テーバイの人々は感謝して,エディプスを王とし,彼をヨカスタと結婚させた.近親相姦は神を怒らせ,テーバイに悪疫が流行した.神託によれば,ライウス殺しが悪疫の原因と出て,エディプスは犯人を捜した.その結果,彼自身が殺人者であり,母と結婚している身であることがわかる.ヨカスタは首を吊って死に,エディプスは彼女のブローチで自分の目をついて盲目となる.こうした悲劇の淵源は,父ライウスの傲慢にあった.ライウスは,旅の間はペロプ王の保護を受けていた.ライウスがペロプの庶子を誘惑して同性愛的関係を持ったことから,この保護者は,自分の好意と親の誇りを踏みにじられたと怒り,復讐を決意し,呪いをかけた.ライウスが息子の手で殺され,そのベッドが息子に奪われるような運命が与えられた. |
出典:丸善「こころの辞典」
![]() | エディプスコンプレックス【エディプスコンプレックス】 《心理》Oedipus[ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
出典:東京書籍「アドバンスドフェイバリット和英辞典」
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出典:朝日新聞社「知恵蔵2009」