ケータイ辞書JLogosロゴ 汗石(中世)


青森県>黒石市

 戦国期に見える地名。平賀郡山辺のうち,天文年間の津軽郡中名字に平賀郡山辺のうちとして「汗石〈近代浅瀬石ト書ク〉」と見える(津軽一統志/県史1)。なお,興国6年3月27日の北畠顕信御教書に安庶子【あそし】郷が見え(新渡戸文書/岩手県中世文書上),同郷名が当地名に転訛したものと思われる。地内の浅瀬石城は戦国期に千徳氏の居城で,本丸・二の丸・屋敷丸と出丸と思われる代官館・御堂館からなる。千徳政氏は大浦(津軽)為信の津軽統一に協力し,天正14年には浅瀬石城攻略のため出陣した南部勢3,000人を宇杭野合戦で破り,為信から7,000石を充行われたという(津軽一統志/新編青森県叢書1)。しかし,慶長2年千徳氏は謀反の廉で津軽為信に攻め滅ぼされたと伝える(津軽歴代記類)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7250078
最終更新日:2009-03-01




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