ケータイ辞書JLogosロゴ 油川村(近代)


青森県>青森市

 明治22年〜大正8年の東津軽郡の自治体名。油川村・羽白【はじろ】村が合併して成立。旧村名を継承した2大字を編成。役場を油川字浪返(下町)に置く。明治24年の戸数430・人口2,642,廐224,船75(徴発物件一覧)。明治20年から青森警察署油川巡査駐在所が油川にあった。またこの年には羽白から北津軽郡飯詰村に至る新道が開通した。同24年に油川尋常小学校を横町から大浜に移して拡充。同32年には簡易郵便が3等局に昇格し,油川郵便局となる。同40年代に青森営林局の津軽森林鉄道(東津軽郡滝内村沖館-同郡蟹田村-北津軽郡喜良市村)が村内を通って開通し,住民も便乗の利便を得た。大正3年に電灯が敷設され,またイタリア人ファブリーによるフランコ・イタリアン缶詰会社(イワシの油漬の缶詰工場)が操業して,水産加工業を盛んにした。ファブリーの建てた洋式居館は「イタリア館」と呼ばれて今も残る。戸口増加と市街地発展は著しく,大正元年に553戸・4,061人,同4年に568戸・4,060人,同7年には603戸・4,382人を数えた(県総覧)。大正8年町制施行。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7250087
最終更新日:2009-03-01




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