ケータイ辞書JLogosロゴ 宇曽利(古代)


青森県>むつ市

 平安期に見える地名。「陸奥話記」に「天喜五年秋九月,国解を進りて頼時を誅伐つの状を言し上りて偁はく,臣金為時・下毛野興重等をして,奥の地の俘囚を甘に説き,官の軍を興さしめつ,ここに屋・仁土呂志・宇曽利,三部の夷人を合はせて,安倍富忠を首として兵を発し,為時に従はむとせり」とある(思想大系)。前九年の役の際,天喜5年9月陸奥国司源頼義は劣勢を挽回するため,気仙郡司金為時と下毛野興重を使者として奥地へ派遣し,当地などの族長安倍冨忠を味方に引き入れ,南北から挟撃しようとした。これを聞いた安倍頼時(頼良)は,説得のためわずか2,000の兵を率いて北方に赴いたが,富忠の伏兵の奇襲を受け,激戦中流れ矢が当たり,鳥海柵に還って死んだという。天喜年間に当地は蝦夷の族長安倍富忠の支配下にあったと思われる。安倍富忠は奥六郡安倍の一族。なお,同様な記事が「扶桑略記」天喜5年9月2日条(国史大系)や「今昔物語集」巻25(古典大系)にあり,「今昔物語集」には「銫屋・仁土呂志・宇曽利ノ三郡ノ曹」と見える。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7250290
最終更新日:2009-03-01




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