ケータイ辞書JLogosロゴ 小栗山(中世)


青森県>弘前市

 南北朝期に見える地名。平賀郡のうち。貞和3年5月日の曽我貞光申状案に「一,同年(建武3)五月廿七日 向小栗山楯,御敵倉光孫三郎致軍忠之処,親類曽我弥三郎光俊討死畢」と見え,北朝方の曽我貞光は,建武3年5月27日南朝方の倉光孫三郎が楯籠る小栗山楯を攻撃し,この戦いで親類や家人4人が討死,若党・中間2人が負傷し,敵3人を生け捕っている(遠野南部文書/岩手県中世文書上)。建武4年7月日の曽我貞光申状案に「同年(建武3)五月廿七日……倉光之楯致終日合戦之時」と見え,この「倉光之楯」は小栗山楯を指すと考えられる(同前)。天文年間の津軽郡中名字に平賀郡山辺のうちとして「小栗山」と見える(津軽一統志/県史1)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7250867
最終更新日:2009-03-01




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