ケータイ辞書JLogosロゴ 三世寺(中世)


青森県>弘前市

 戦国期に見える地名。鼻和郡のうち。天文年間の津軽郡中名字に鼻和郡のうちとして「三世寺」と見える(津軽一統志/県史1)。なお,貞和5年12月29日の熊野党奥州先達系譜「一,津軽三郡内しりひきの三世寺の別当ハ,常陸阿闍梨房,舎弟大和阿闍梨房にて候」と見え,南北朝期には尻引郷に三世寺という寺院があり,下国安藤(東)氏の帰依をうけていた(米良文書/岩手県中世文書中)。同寺は津軽における熊野信仰の中心的な位置にあったものと思われ,こののち三世寺の所在地が知名に転訛したと考えられる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7251066
最終更新日:2009-03-01




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