ケータイ辞書JLogosロゴ 滝野沢村(近世)


青森県>青森市

江戸期〜明治9年頃の村名津軽郡田舎庄のうち滝之沢村・滝ノ沢村・滝沢村とも書く八甲田山北西麓,堤川(荒川)と合子沢【ごうしざわ】とに挟まれた丘陵地上に位置したものと思われる江戸初期に創設されたという弘前藩営5牧のうちに滝ノ沢牧があり,当村域は牧場であったことがわかる滝ノ沢牧は慶安4年三浦助左衛門によって取り立てられ,のち神吉五郎が牧頭に命じられたという(東津軽郡誌)菅江真澄「すみかの山」の寛政8年5月3日の記事の中に,「やはら野木といふやかたに出たり……杉の沢,滝の沢などのうまきを遠かたに見やり,又田山のうまきも見やりて,金浜村をへて雄別内(大別内)につきぬ」と見えているのち天保3年藩営5牧のうち,鶴賀坂(津軽坂)牧以外の4牧が閉鎖された江戸後期,牧跡に当村が成立したものと思われる弘前藩領村高は,「旧高旧領」にしか見えず21石余神社は,創立年月不詳の滝明神があった同社には文政7年の棟札があったという(安政2年神社書上帳)明治2年の諸組村寄帳(弘前図書館郷土資料目録7)では浦町組に属している明治4年弘前県を経て,青森県に所属明治初年の「国誌」では,「旧は勝田・里見・宮の袋・滝ノ沢・杉沢の五ケ村ありしか,何の頃にか廃村となる」とあり,この頃すでに廃村状況にあったと思われるなお,明治7年の県管内村名簿には一村として見え,のち大別内村に合併したという印があり,明治9年頃大別内村の一部となったと思われる
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7251409
最終更新日:2009-03-01




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