ケータイ辞書JLogosロゴ 原平村(近世)


青森県>弘前市

 江戸期〜明治22年の村名。津軽郡平賀庄のうち。「元禄郷帳」では原ケ平村と見える。弘前藩領。村高は,「正保高帳」290石余,「寛文高辻帳」1,365石余,「貞享4年検地水帳」454石余(田64石余・畑屋敷390石余),「寛保高辻帳」1,365石余,「天保郷帳」1,065余,「旧高旧領」493石余。「貞享4年検地水帳」によれば,小字に「山本・奥野・中野・山下」があり,反別は田8町2反余・畑屋敷104町5反余(うち屋敷2反余)の計112町8反余,このうち田は上田から下々田まで,畑は上畑から下々畑まで設定されていた。ほかに留山1か所,開発場として畑地2町5反余,池床8か所・1町1反余があり,漆木は10本と少ない。元禄3年には和徳組に属し,村位は下(平山日記)。村内の寺社は,「貞享4年検地水帳」には見えないが,「国誌」には,明治初年当時富田村の稲荷神社に相殿として当村の加茂神が遷座されて祀られている。この加茂神は現在字山元にある加茂神社を指し,祭神は別雷命。明治4年弘前県を経て,青森県に所属。同11年中津軽郡に属す。明治初年の戸数20(国誌)。同12年の「共武政表」によれば,戸数21・人口134(男72・女62),牛1,馬27,物産は米・大豆・蕎麦・菜種・荏。同22年千年村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7252110
最終更新日:2009-03-01




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