ケータイ辞書JLogosロゴ 柳町(近世)


青森県>むつ市

 江戸期〜明治22年の町名。田名部村地内の町場(田名部町)の1町で,田名部五町の1つ。南は本町と接する。享和2年の家数64(原始謾筆風土年表)。天台宗蓮華寺があったが,恐山支配をめぐって円通寺と争論におよび廃寺となった。寛文5年盛岡藩3代藩主重直が造営したと伝える神明宮があり,別当は永昌院(国内郷村志)。明治初年の「国誌」によれば,南は本町との境界の十字街から北の地蔵町まで長さ3町・幅3間,上柳町・下柳町に分かれており,家数76。また本町と並んで街道沿いに位置し,郵便扱所,陸運会社が置かれた。町内に御構小路・鳥山角治小路・白浜小四郎小路がある。「国誌」には「京都・東都より北海道に通る往還にして市街並列担頭櫛比し聊巨家ありて百貨を陳列し酒肆茶店あらさる物なし」と記される。明治22年田名部村田名部の一部となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7252629
最終更新日:2009-03-01




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