ケータイ辞書JLogosロゴ 荒屋村(近世)


岩手県>安代町

 江戸期〜明治22年の村名。二戸郡のうち。盛岡藩領。享保20年からは福岡通に属す。村高は,「正保郷村帳」142石余(田121石余・畑21石余),「貞享高辻帳」178石余,「邦内郷村志」514石余,「天保郷帳」440石余,「安政高辻帳」353石余,「旧高旧領」518石余。地内を鹿角街道が通り,宿駅が設置され,駅場を荒屋町,または荒屋新町と称した(本枝村付並位付)。「邦内郷村志」では,家数・人数は,村方143・575,町方67・242,馬550。「本枝村付並位付」によれば,位付は下の中,家数209,集落別内訳は荒屋町62・本村13・小柳田10・有矢野16・保戸沢6・向ヘ久保11・軽井沢2・高畑ケ5・小屋畑11・保戸坂4・松ノ木田16・新田6・谷地2・扇ノ畑1・寄木3・赤坂田12・黒沢8・瀬越1・星沢10・細野10。町裏に福蔵寺の庵と称される小庵があり,神社は若宮八幡社など(邦内郷村志)。天保3年の「福岡通御代官所御郡分書上帳」によると,村高518石余のうち蔵入高135石余,給人12人で,寺社石高41石余(浄法寺村八葉山天台寺・同福蔵寺分)である。明治元年弘前藩取締,以後黒羽藩取締,九戸県,八戸県,三戸県,江刺県,青森県を経て,同9年岩手県に所属。明治8年目名市・滝又・曲田の3か村を合併。同18年の村の幅員は東西約4里15町・南北約3里18町,税地は田112町余・畑244町余など計385町余,戸数286・人口1,649(男877・女772),馬739,職業別戸数は農業268・商業5・工業7・雑業3,物産は米・雑穀・木地椀・漆器(管轄地誌)。同22年荒沢村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7252862
最終更新日:2009-03-01




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