ケータイ辞書JLogosロゴ 小友村(近世)


岩手県>一戸町

 江戸期〜明治22年の村名。二戸郡のうち。盛岡藩領。享保20年からは福岡通に属す。村高は,「邦内郷村志」254石余,「旧高旧領」229石余。なお,「正保郷村帳」「貞享高辻帳」「元禄郷帳」「天保郷帳」「安政高辻帳」には当村の名は記されず,「仮名付帳」には女鹿【めが】村の枝村として見える。寛永4年の遠野南部氏への知行目録には当村の名が乙茂村として見え,元禄元年に上知されて本藩支配になったといわれ(県史5),この間当村のうち300石は遠野南部氏の知行地であったことがわかる。天保3年の「福岡通御代官所御郡分書上帳」によると,村高229石余のうち蔵入高は33石余,給人は6人。「邦内郷村志」では,家数42・人数189,馬113。「本枝村付並位付」によれば,位付は下の上,家数50,集落別内訳は本村35・坂下4・五反5・椛ノ木3・山井3。明治元年弘前藩取締,以後黒羽藩取締,九戸県,八戸県,三戸県,江刺県,青森県を経て,同9年岩手県に所属。同18年の村の幅員は東西約35町・南北約2里,税地には田22町余・畑87町余など計142町余,戸数52・人口319(男173・女146),馬59,職業別戸数は農業52,物産は,馬・米・雑穀・漆・木炭・薪・麻布・栗(管轄地誌)。同22年鳥海村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7253266
最終更新日:2009-03-01




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