ケータイ辞書JLogosロゴ 小田村(近世)


宮城県>角田市

 江戸期〜明治22年の村名。伊具郡西根のうち。仙台藩蔵入地と一門石川氏給地。「元禄郷帳」の村高783石余,「天保郷帳」では1,234石余。安永年間の村は,村高123貫余(うち蔵入地13貫余・給地119貫余),田代111貫余・畑代11貫余(うち茶畑3貫余),人頭72(寛永検地の竿答百姓34)・家数72・人数438・馬数75,産物は茶・斗蔵樫。特に茶は仙台領内有数の産地。神社は村鎮守鹿島社など17社,仏閣は大同2年勧請,万治3年再建と伝える観音堂など9宇,寺は坂上田村麻呂建立,慈覚大師円仁開基と伝え,万治3年焼失後再建の真言宗斗蔵寺,享保年間再興の真言宗安養寺。修験は弘治年間中興と伝える本山派竜蔵院。村内に専福寺跡があり,そこに熊谷蓮生房(直実)が平敦盛供養のために建てたと伝える石碑がある。用水は沢田堤より19貫余,暮坪堤より24貫余,6か村入会地蔵堂堰より27貫余,合わせて71貫余を引水している。明治元年新南部氏領,以後,白石【しろいし】県・角田【かくだ】県・仙台県・宮城県・磐前【いわさき】県を経て,同9年宮城県に所属。同22年伊具郡館矢間村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7255736
最終更新日:2009-03-01




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