ケータイ辞書JLogosロゴ 栗原郷(古代)


宮城県>栗駒町

 平安期に見える郷名。「和名抄」栗原郡四郷の1つ。二迫川・三迫川にはさまれた丘陵一帯に比定される。「吾妻鏡」文治5年8月21日条によれば,源頼朝との文治合戦に当たり,平泉の藤原泰衡は平泉防衛の最後のとりでを栗原・三迫などに構えたとある。この栗原が古代栗原郷にちなむ地と考えられる。また翌建久元年には泰衡の郎等大河兼任【かねとう】なる者が主君の弔合戦と称して兵をあげたが「栗原寺」において討たれた(吾妻鏡,建久元年3月10日)とあるが,その位置は現在の栗駒町上品寺付近と考えられ,これも古代栗原郷の地と推定できる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7256168
最終更新日:2009-03-01




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