秋田営(古代)
元慶の乱で,秋田城を反乱俘囚軍に落とされた際における国衙軍側の屯営出羽権掾小野春泉･文室有房らが指揮官となっていた(三代実録)叛徒は秋田河(雄物【おもの】川)以北を自治領とすることを要求しており,陥落した秋田城も秋田河の北岸に位置したから,この秋田営は河南に位置したものと認められる元慶2年8月陸奥権介坂上好蔭が2,000人の兵を率い,同年9月鎮守将軍小野春風が470人の兵を率い,それぞれ秋田営に入り戦局は収束に向かった営は延暦の衣川【ころもがわ】営やこの時の野代【のしろ】営などのように,ごく限られた類例しかない施設である野代営は前哨駐屯の営であったと考えられるが,秋田営は衣川営などとともに戦時作戦行動に伴う臨時屯営という性格のものであった
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7257971
最終更新日:2009-03-01