ケータイ辞書JLogosロゴ 小豆沢村(近世)


秋田県>鹿角市

 江戸期〜明治9年の村名。鹿角郡花輪通のうち。南部藩領。「邦内郷村志」によれば,蔵入高333石余・給分采地31石余,馬78,戸数44(うち枝郷に当たる小山・碇・和田分6)で,曹洞宗養老山吉祥院は,秋田藩領仙北郡白岩村雲岩(巌)寺末寺で盛岡報恩寺支配。大日堂は社領84石余で,継体天皇17年勅願建立の伝承がある。9間四面,高さ13間,堂中に柱が4本あり,往来は東側にある。邑老伝えるとして,蜻蛉長者の話を記し,文明18年南部15代政盛の修築を記録する。大日堂は盛岡法輪院末の修験明光坊が別当であることを示し,吉祥院には神明社が寺内鎮守らしいことを示す(なお吉祥院の創建は「鹿角のあゆみ」によれば元和8年である)。他に熊野堂・地蔵堂・山神堂・薬師堂がまつられており,それらは延宝9年に南部重直が修築した。大日堂の山中には松杉数千株がありみな7〜8囲もあり,いかにも霊社らしいとも記している。「天保郷帳」では364石。地租改正期の明治9年宮川村の一部となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7258006
最終更新日:2009-03-01




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