ケータイ辞書JLogosロゴ 上杉宮村(中世)


秋田県>合川町

 戦国期に見える村名。はじめ陸奥国管内。秋田氏領となり,出羽国秋田郡に所属。天正19年正月17日豊臣秀吉が秋田実季の当知行を安堵した朱印状写に,「新田目村・上杉宮村」62石余と記載(秋田家文書)。中世ではこれが唯一の所見史料。阿仁地方の村々を記載された中に見えるので,当村も近世の上杉村に継承された村と比定できる。並記された新田目【につため】村も小村であるが,それを差し引いても,石高で見る限り,当村も小村扱い。秋田氏家臣上杉半左衛門が居住した城館址があるというが(秋田風土記など),館址は未確認。集落背後にまつる八幡神社は上杉半左衛門が文禄年中に勧請と伝えられる。「町史」では秋田家奉行として活躍した上坂【かみさか】半左衛門を上杉半左衛門と同一人物とするが,未詳。八幡社と杉宮の社堂との関係も未詳。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7258879
最終更新日:2009-03-01




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