ケータイ辞書JLogosロゴ 酢川温泉神(古代)


秋田県>皆瀬村

古代の神名貞観15年正六位上酢川温泉神は従五位下を授けられた(三代実録)現在酢川温泉神という神社は,山形市蔵王【ざおう】高湯に鎮座するが,この社は明治11年の擬定によるものである酢川湯は酸性温泉の普通名詞なので,擬定地はいくつもありうるしかし竜山【りゆうせん】の山頂の小社は,温泉の神に相応しないこれは雄勝【おがち】と磐井【いわい】(岩手県)・栗原(宮城県)を結ぶ皆瀬川筋から磐井川筋の1路に沿う酢(須)川岳(栗駒山)の温泉の神であろうこのように国史に特記される温泉神は平凡な酸性温泉神では妥当性がない特異な神秘性に注目してみると,小安【おやす】温泉の河原湯(割温泉)こそふさわしいこの湯は菅江真澄も驚嘆したように雷神の響きをあげて,3〜4丈に及ぶ噴湯をほとばしり出している(雪の出羽路)その形容は古代人にとって温泉神として崇拝しないではいられぬものであったに違いない近くには温泉神【ゆのかみ】山もある
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7259684
最終更新日:2009-03-01




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