ケータイ辞書JLogosロゴ 長牛村(中世)


秋田県>鹿角市

 戦国期に見える村名。陸奥国鹿角【かづの】郡のうち。「鹿角由来記」に「長牛村,秋元弾正左衛門領知。館有り。弾正左衛門秋元牢人後に一戸摂津領知。一戸の次男長牛弥四郎先祖也。鹿角の旗頭に三戸より御一門南部九郎正友遣され石鳥屋村に居る。此時一戸摂津一処に遣さる」とある。比内に対しての押えでもある長牛館に鎌倉期以来の地頭秋元氏がおり,南部氏の鹿角支配が完成する中で一戸氏に代わったこと,その一戸弥四郎から長牛氏を称したことがわかる。「鹿角由来集」には永禄8・9・10年秋田安東氏がこの国境の館を攻め,同8年の阿仁・比内勢の攻撃や,同10年の6,000の大軍の包囲戦の血闘のことが述べられる。館の一部には八幡神社がまつられ,八幡館の地名が残るほか,いくつかの郭跡がある。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7260365
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ