ケータイ辞書JLogosロゴ 六郷東根村(中世)


秋田県>六郷町

 戦国期に見える村名。出羽国山本郡のうち。「文禄3年中郡村々書上写」に,「六郷東根村」907石とある。このうち鎧崎【よろいがさき】・四天寺【してんじ】・関田・紀郡【きのくに】・荒川の5か村707石は「六郷旧領」で小田島氏が目代として管轄,漆・木蝋・紙・コウゾの特産品を徴し,鎮柳【しずめやなぎ】・筑後屋敷【ちくごやしき】の2か村200石は諏訪明神社領であった(湊家文書)。六郷城主兵庫頭政乗の本領であったが,天正18年太閤検地後に太閤蔵入地に設定され,うち2か村200石分だけ諏訪神社に寄進されたらしい。慶長年間頃作成の六郷兵庫頭領図には,上記の村々のほか田ノ尻【たのしり】村も図示。六郷東根村の内部に,近世の枝郷につながる村々が成立していたことがわかる。明応年中釈玄西が一向宗島廻山徳玄寺を開基したという。鎧崎の山頂に中世の城館址がある。城館主も由来も未詳。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7261513
最終更新日:2009-03-01




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