ケータイ辞書JLogosロゴ 赤ぬま(中世)


福島県>郡山市

 戦国期から見える地名。田村荘のうち。永禄11年7月吉日の熊野山新宮年貢帳(青山文書/県史7)に「九段 七百文 あかぬま,以後ハ九百文御とり申へく候」および「二段 百文 あかぬま」と見え,天正14年10月13日の同年貢帳(同前)には「九段 九百文 東赤ぬま」および「一段 百文 西あかぬま」となっており,永禄11年の年貢帳も前者が東赤沼,後者が西赤沼を指すのであろう。天正19年正月晦日の田村宗顕判物(同前)に「赤沼并下枝ニ而,本領無相違可進之候」と見え,御代田紀伊守に本領として当地を安堵している。なお,建長6年に成立した「古今著聞集」巻20の「魚虫禽獣」の中に「みちのくに田村の郷の住人馬允なにがしとやいふをのこ……あかぬまといふ所に,をし一つかひゐたりけるを,……この所は前刑部大夫仲能朝臣が領になん侍也」と見え,当地は田村仲能の所領であったと推定される。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7265433
最終更新日:2009-03-01




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