赤留村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡大沼郡のうち｡古くは尾岐郷に属した｡はじめ会津領,寛永20年からは南山御蔵入領｡永井野組に属する｡村高は,文禄3年の蒲生高目録では上留として505石余,寛政元年の｢会津鑑｣では870石余,文化15年の村日記(県史10下)では879石余,｢天保郷帳｣｢旧高旧領｣ともに870石余｡端村に中山がある｡化政期の家数は本村91軒･中山【なかやま】13軒(新編会津)｡水利は慶安3年完成の滝野沢堤と宝作【ほうさく】堤を使用(同前)｡江戸初期には軽井沢村の上平の間に山論があった(会津高田町誌)｡神社は鹿島神社･伊勢宮･稲荷神社など｡寺院は真言宗常明寺･曹洞宗東照寺｡明治4年の戸数は118,うち寺2,人口は615(若松県人員録)｡若松県を経て明治9年福島県に所属｡同20年の戸数109･人口737｡明治12年大沼郡に属し,同22年赤沢村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7265442
最終更新日:2009-03-01