ケータイ辞書JLogosロゴ 植田宿(近世)


福島県>いわき市

江戸期の陸前浜街道(別称水戸通)の宿駅植田村のうち年不詳の村明細帳によれば,家数159軒,人数742,宿並み7町38間余で,関田宿へ1里,初田新田へ1里25町余を継ぎ送り,3・7の六斎市が立つ渡船場には8人の人足がおり,昼夜をとわず往還・渡船に従事し,3艘の渡船のうち1艘は飛脚船であったほかに津留番所が2か所に置かれ,百姓は耕作のほか宿役に従事した(内藤文書)初田〜植田間の賃銭は本馬67文・軽尻44文・人足34文であったが,文化14年には3割増となった(本多家文書)年不詳の飛脚取次所を記した覚によると,当宿には5か所の飛脚取次所が置かれた(佐藤家文書)宝暦12年6月の当町市定証文之事によると,常陸国小津田村(茨城県)の商人へも市開催に際してその保証を与えるなど菊田郡惣鎮守御宝殿熊野権現祭礼の市は盛大に行われた(吉田家文書)文政2年泉藩主本多氏の帰国の際には,九ツ時過ぎに当宿へ着き,本陣中根氏宅に休んでいる(御道中日記)
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7265933
最終更新日:2009-03-01




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