ケータイ辞書JLogosロゴ 大森村(中世)


福島県>いわき市

 室町期から見える村名。好嶋東荘のうち。貞和2年7月22日の沙弥某・左衛門尉某連署奉書に「好嶋・白土・絹谷・大森・岩城・田富・比佐・富田等村々地頭・預所中難渋族在之云々」とあり,当村など8か村の地頭・預所らが放生会流鏑馬以下の社役を難渋しているため相馬出羽権守とともに沙汰するよう加治丹左衛門尉に命じている(飯野文書/県史7)。永徳4年8月日の好嶋東荘放生会祭礼役注文に「大森〈竈殿一間流鏑馬〉并〈相撲一番〉」と見え,当村に竈殿1間・流鏑馬相撲1番が課せられていた(同前)。なお,元久元年9月10日の八幡宮領好嶋荘田地目録注進状写に「大森三郎 十丁」と見え,当村には岩城氏の一族大森氏が鎌倉期より住みついていたことがわかる(同前)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7266316
最終更新日:2009-03-01




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