ケータイ辞書JLogosロゴ 小野川村(近世)


福島県>柳津町

江戸期〜明治8年の村名会津地方中部,只見川と滝谷川の合流点南部の山間に位置する河沼郡のうち古くは柳津郷に属した会津藩領牛沢組に属す村高は,文禄3年の蒲生高目録では中野村とともに154石余,文化15年の村日記(県史10下)では108石余,「天保郷帳」132石余,「旧高旧領」109石余当村はもと今泉中崎という所に2区あり,計3区であったが,宝永年間この地に集められたという(新編会津)寛文5年の家数15軒,人数90,馬3・牛1産物はハヤ・オオザカナ・コザカナ・カワザイ,秋にマス,夏にアユ(牛沢組万改帳/会津風土記風俗帳1)化政期の家数16軒(新編会津)元禄9年に漁業権をめぐって滝谷川出入が発生しているその大要は小野川村が無許可で大規模な魚獲りを行ったため,運上金を上納している川上の滝谷村ほか6か村の者が漁場を打ち壊し投網などの漁具を取り上げた小野川村では陳謝して一応おさまったが,牛沢組の中から小野川は前々から藩領(私領)の川口で魚獲りをしており,幕府領の村々の仕打ちは許せないと若松に訴え出たため,私領対幕府領の問題に発展し,江戸幕府勘定奉行の裁決で川上の滝谷村が勝訴した一件である村内を沼田街道が通っている寺院は臨済宗正徳寺明治4年の戸数14・人口67明治8年小野川村・柳津新村・中野村とともに郷戸村に合併
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7266508
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ